CMマニア

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突然ですが、好きなCMはありますか?
かっこいいCM、面白いCM、考えさせられるCM、短編映画のようなCM、シリーズものCM、いろいろいろありますよね。

YouTubeなどがなかった1980年代や90年代はテレビの時代ということもあり、自然にそして強制的に今よりもたくさんのCMを見ていました。
番組をぶった切って突然はじまり、それが何度も繰り返される「CM」という存在は邪魔に感じるものの、なかにはクセになるもの、今でも記憶に残っているものがあります。

1960年代~1990年代くらいまではCMのセリフやキャッチコピーから生まれた流行語がたくさんありました。
世代的にリアルタイムじゃなくても何かしら耳にしたことはあるんじゃないでしょうか。
私は昔から伝わる日本のことわざだと思っていたものもありました 笑
それほど当時の「CM」には、影響力がありました。

15秒~30秒のその短い間に、情報と興味と印象に残るもの全てを詰め込んだ「CM」
それは「作品」です。

世界的賞を取った日本のCM

日清食品 カップヌードル 「Hungry?」シリーズ (1992年)

【引用】NISSIN HiSTORY / 日清食品グループ https://www.nissin.com/jp/about/history/topics/1149

一般的にはあまり知られていませんが、CMや広告を評価する世界3大広告賞というものが存在します。
1954年フランスで設立した【カンヌ国際広告映画祭】(2011年に「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」に名称が変更)
1959年設立の【クリオ賞
1975年ニューヨークで設立した【one show
1995年第40回の【カンヌ国際広告映画祭(カンヌライオンズ)】では「日清食品 カップヌードル(シンテトケラス篇)(モア篇)」がグランプリを受賞しています。

【ストーリー】
舞台は原始時代。
お腹を空かせた原始人たちは巨大マンモスや巨大動物たちを追い掛け回すのですが、返り討ちにあってしまうという内容。
最後に「HUNGRY?」と問いかけられます。CMを見ている私たちに聞いているのか、その原始人たちになのか。
じゃあこれをどうぞと言わんばかりに、カップヌードルが画面のど真ん中に登場するなんともシンプルな内容です。

昔はお腹が空いたら命がけですが、今はお湯を入れて3分待つだけでお腹を満たしてくれます。
そんな皮肉っぽいところも好きです。
このCMが世界でグランプリを獲ったことは大人になってから知りましたが、今見返してみても古臭さを全く感じません。
時代に媚びないセンスの高さに脱帽です。

日清カップヌードルのCMは現在でもかなりユニークで挑戦的なものが多く面白いです。
そのハイセンスなCMを観ていると、日清カップヌードルの商品価値さえも変わらず色褪せないと思うほどです。

その中でも当時、私の頭がパニックを起こしたCMをご紹介いたします。

頭がパニックになったCM

日清食品 カップヌードル 「この味は、世界にひとつ」シリーズ (2010年)

映像は全てオリジナルを使用し、口元だけ替え歌の歌詞に合わせてCG加工したものだそうです。
MISIAとGLAYの替え歌は本人が歌っていますが、他の海外のアーティストは日清宣伝部によると「秘密」らしいです。
いろいろ調べましたが、歌真似の方が歌っているという説が濃厚です。

個人的に、GLAYバージョンが面白かったです。

やっぱりApple

Apple「Hello」(2007年)

iPhone、最初のCMです。
発売前の予告CMですが、現代の必需品となる革命的なデバイスが発売される歴史的な予告でもあります。

【ストーリー】
数々の映画やテレビドラマなどから、電話を掛ける(受ける)シーンの場面を切り取りそれをつないだCMです。
名俳優たちの様々な感情や状況の「Hello?」が30秒間連続で流れたあと、最後にiPhoneが現れ「Hello」と発売日である「Coming in june」という文字で締められます。
シンプルだけど名優たちの総出演が豪華で1本の短編を観たかのようです。

今までの日本のCMスタイルにはなかった、スタイリッシュな映像と音楽とシンプルでわかりやすいApple社のCM。
元々Apple製品自体に興味があるのでしっかり見ることが多いのですが、いつしか「iPhoneかっこいい」から「iPhoneのCMかっこいい」に変わっていきました。
かっこいいだけではなく、商品情報もわかりやすくきちんとプロモーションしています。
特にCM中流れている音楽は、歴代AppleのCM曲だけまとめた動画がたくさんあるほど、スタイリッシュなものばかりで人気があります。

やっぱりNIKE

NIKE「Take it TO The Next Level」(2008年)

NIKEのCMは大勢の有名スポーツ選手たちがわさわさ出演しているのでそれだけで鳥肌ものです。
「Take it TO The Next Level(ネクストレベルへ行け)」でも、欧州のNIKE契約しているサッカー選手たちがわっさわっさ出てきます。

このCMを監督したのは「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」「シャーロック・ホームズ」などを手掛けた映画監督ガイ・リッチー(あのマドンナの元旦那です)
そしてCMの主役(視点)であるサッカー選手は、このCMを見ている「自分」です。

【ストーリー】
マイナーリーグの試合でベンゲル監督の目に留まった「自分」は、プレミアリーグの強豪アーセナルのサッカー選手としてデビューします。
他の強豪チーム、マンU、インテル、バルセロナと戦い、吐きながら厳しいトレーニングをこなし、美女を伴いカメラのフラッシュを浴びる。
小さな車から高級車に乗り換え、地元に帰るとヒーローとして迎えられる。

ギャラス、ルーニー、ロナウド、セスク、ズラタン、マテラッツィ、ラファエル・マルケス、ロナウジーニョ、ファンニステルローイ、スナイデル、ナニなどのスター選手が同僚や敵としてわっさわっさ出てきます。
最後は国の代表となりPKを蹴る、というシーンで締目くくられます。

あまりのかっこよさに私もサッカー選手を目指せばよかったと心の底から思いました。サッカーしたことないですけどね。JUST DO IT!
こういったアパレルブランドやスポーツブランドは情報というよりもイメージが大事なので、映像だけでも十分な宣伝です。
スーパースターをここまで揃えられるのもさすがNIKEといった感じです。
人の心を動かすのに、説教臭い言葉やお涙頂戴は必要ないという事ですね! JUST DO IT!

日本のシリーズCM

サントリー「缶コーヒーBOSS / 宇宙人ジョーンズ」(2006年~)

海外のかっこいいCMも良いですが、いつも目にしているCMの中にも良いものがあります。

サントリー社の「缶コーヒーBOSS」のCMです。
ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズが地球を調査する宇宙人として出演し、2006年から放送されている長期シリーズのCM。
今までたくさんの芸能人が出てきました。タモリやマツコ・デラックス、北島三郎などなど本人役で出演することもあります。

様々な職業にスポットライトを当てた、まさに働く人の相棒「BOSS」。
短いCMながらジーンと心に残るものがあります。
でもそこに宇宙人ジョーンズが「クスッ」を入れてくるので臭く感じません。このバランスが好きです。

商品である缶コーヒーBOSSをうまく絡めてくるところがきちんとCMしています。
ペットボトルの方ではなく、缶コーヒーの方のCMが好きです。ペットボトルの方ではなく、缶コーヒーの方です。大事なので2回言いました。

オー人事「スタッフサービスグループ」(1997年~2004年)

人材派遣会社「スタッフサービスグループ」の1997年~2004年まで流れていたCM。とにかくシュールで切なくて面白いです。
会社・上司・部下・同僚に恵まれない人たちがたくさん出てきます。
CMの最後はチャイコフスキーの名曲『弦楽セレナーデ』が悲劇的に流れ、「〇〇に恵まれなかったから、オー人事オー人事」とアナウンスが流れみんな電話に飛びつきます。電話の向こうで「はい、スタッフサービスです」女性の明るい声で締めくくられます。

CM数も多く、最近全部まとめられている動画があったので久しぶりに見たのですが、いまだに面白いことに衝撃でした 笑
当時いろんな企業内で実際に起きていた社会問題を、盛りに盛って非現実風に面白くおかしくした内容が興味を引きます。
だいたいのCMは嫌な上司の下で頑張る新人社員という構図が多いのですが、このCMでは部下に恵まれない上司や同僚に恵まれない人たちバージョンもあるので、組織で働くいろんな立場の人たちが共感できるんじゃないかなと思います。

マーズ「スニッカーズ」(2011年~2015年)

アメリカ マーズ社のチョコレートバー「スニッカーズ」のCM。
最近は旬な方をキャスティングしていますが、前までは何かと世間を騒がせていた有名人などをキャスティングしていました。
その絶妙な人選にギョッとさせられます。

亀田興毅さん(史郎お父さんも出るよ)、沢尻エリカさん、t.A.T.u.(タトゥー)さん、泉ピン子さん、内田裕也さんなど。
恐いので「さん」付けで記載させていただきました。
内容は、空腹で機嫌が悪くなり上記の方たちになります。周りの人達は困り果て「スニッカーズ」を渡します。
スニッカーズを食べて満足を得た上記の方たちは、元の柔らかい表情で一般人に戻ります。

高カロリーが摂取できるチョコレートバー「お腹がすいたらスニッカーズ」というキャッチフレーズがこれほどまでに効いたCMです。
ちなみにこのチョコバーめちゃめちゃおいしいです。

公益社団法人 ACジャパン(1972年~)

現代社会の様々な問題をわかりやすく、時にはショッキングなキャッチコピーや映像でお茶の間を黙らせます 笑
環境問題、薬物、虐待、いじめ問題、ペットの遺棄・飼育問題、ネットの誹謗中傷など、暗い内容のものが多いのでよく恐いCMやトラウマCMとして紹介されていることがよくあります。
内容によっては視聴者から反発を食らうこともあるようですが、伝え方がストレートなので若年層にもわかりやすくささるものがあるのも事実です。
実際、ACジャパンのCMから流行語大賞に選ばれるほど、耳に残るキャッチフレーズが多々生まれています。

レッドブル

「翼を授ける」でおなじみのエナジードリンク「レッドブル」のCM。
ゆるいイラストで展開される皮肉の効いた4コマ漫画のような短い逆転勝利ストーリー。
毎回ゆるめの逆転劇に脳が少し動かされます 笑

ちなみに、アメリカ(カナダ)で「レッドブルを飲んでも翼が生えてこなかった」として、集団訴訟を起こされたことがあったようです。
CMのように逆転勝利!とはなりませんでしたが和解したようです。
レッドブル社の人たちはこの訴訟の話を聞いたとき、これはギャグなのかマジなのかドッキリなのか戸惑ったでしょうね。
私もこれをニュースで知ったとき、YouTuberのネタかと思いました。

苦手なCM(個人的に)

感動系の長めのCM


泣かせたい!感動させたい!が溢れてる「CM」・・・というよりも「ショートムービー」
これで内容が良かったらいいのですが、べた過ぎなストーリーに私の心は ざわざわ ざわざわ してしまいます。
輪をかけるように、出演している(見たことない)俳優さんや(見たことない)子役の子の演技が、嘘だろ!と思う程わざとらしすぎてそっと目を閉じました。
途中まで心にぐっときてたのに、急に「わざとらしい演技」が入ってきて冷めたことが何度かありました。
演技が良かったらこんな私でも少し感動できるのかもしれません。

とりあえず、この手のCMは苦手です。 こういったCMで泣いちゃう~感動する~という人も苦手です。
急に性格が悪くなってすみません。

笑いのセンスZERO系のCM

人気の俳優さんたちがたくさん集まって出演しているものが多いです。
簡単に言うと薄ら寒いコントをやらされるという悲しくなる公開〇刑CM。

面白いものもありますが、そうじゃないものが多いように感じます。
人気俳優たちを集めてお金かかってるのに面白くないって辛すぎます。
一番可哀そうなのはそれをやらされてる俳優さんたちです。
画像をアップにするともしかしたら涙を浮かべてるかもしれません。合掌。

青春!キラキラなCM

だいたいダンスしてます。
大勢で。制服着て。同じ表情で。同じ動きを。溢れるバズりたい感。媚び感。
申し訳ないですが個人的に一番苦手です。

苦手なCMも名前を出したいのですが言えません 笑
でも言いたいんです!言ってしまいたいんです!
今は言えませんが、やっぱり言いたいのでいつか言いたいと思います 笑

えっ、これだけ?

今回は全体的に誰でも知ってるCMばかりですが、意外とスルーされてそうと思ったのであえて紹介しました。
他にも良いCMはたくさんあるのですが、「CM」というよりもイメージ映像のようなものが多かったので、それらは外してご紹介いたしました。
それらはかっこいい映像として楽しんでいます。

最近はテレビをほとんど見ていないのと、忘れているものが多々あるので、CMが好きと言っている割には少なめでした。
思い出したらその都度アップしていこうと思います。

今回ご紹介したCM、いつも目にしていると思いますがまとめてYouTubeで見ることが出来ますので、ぜひそちらでじっくりご覧ください。
それでは一旦CMです。

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