アイスショーの荒川静香が美しすぎてどうしよう

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突然ですが、私はフィギュアスケートが好きです。
そのきっかけは荒川静香さんが金メダルを取った2006年トリノオリンピックのエキシビジョンでの演技を見たときでした。
それまではフィギュアスケートに興味がなかったので、技や採点基準などわからずフィギュアスケートの知識ほぼ0の状態で、たまたま観たものでした。

その時の演技で使われていたプログラム曲が、ケルティック・ウーマンの「You Raise Me Up(ユーレイズミーアップ)」
選曲が良かったというのももちろんあると思いますが、柔らかく伸びやかな振付が彼女の演技の美しさをより引き立てていました。
エキシビジョンは採点や順位がないので、回転ジャンプなどの技は控えめですが優雅な滑りに感動です。

【2006年 トリノオリンピック エキシビジョン 曲:Celtic Woman「You Raise Me Up」】

この動画は、荒川さんのプロ転向前の最後のオリンピックです。
荒川さんがプロ転向後に出演した国内外のアイスショーを最近になって観たのですが、荒川さんは進化していました。

フィギュアスケート日本人初の金メダリスト

荒川 静香

Arakawa 2009 Festa On Ice.JPG
Top on ice – <span class=”int-own-work” lang=”ja”>投稿者自身による著作物</span>, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

1990年代から2000年代に活躍したフィギュアスケート選手。
1981年 東京都品川生まれ、神奈川県鎌倉市育ち。父親の転勤に伴い1歳頃に宮城県仙台市に転居。

5歳の時にスケート教室に入り、小学校入学時に本格的にフィギュアスケートを始める。
小学校3年生の時には3回転ジャンプをマスター。

94年(13歳)に初めて国際大会に出場にしてから96年までに全日本ジュニアフィギュア大会で三連覇を果たす。
97年にジュニアからシニアに移行してからも、全日本選手権で優勝を飾るなどのその他にも数々の成績を収めますが、
98年(16歳)の長野オリンピックでは13位、その後の2004年ソルトレイクシティオリンピックの出場を逃してしまったりと、苦しい時期が続きました。
そして2006年のトリノオリンピック、アジア人としてフィギュアスケート女子シングル初の金メダルを獲得。

プロ転向後も凄かった

彼女はトリノオリンピック出場後、同年にアマチュアからプロに転向しました。
プロ転向後は、スケート解説・イベント出演・数々のアイスショーに出演。
トリノオリンピックから1年の間に世界中のアイスショーに100公演以上出演するなど、プロスケーターになってからも世界中から注目を浴びます。

その他にも、「フレンズ・オン・アイス」という新横浜スケートセンターで毎年開催されているアイスショーでは、自身で企画・プロデュースし出演もしています。
2011年からは日テレプラスで放送されている【荒川静香 Friends+α】というフィギュアスケート専門チャンネルではMCを務めたりと、オリンピック後もフィギュア界の成長に貢献してきました。

その後も、2014年には最年少の32歳で日本スケート連盟副会長に選出。(※2022年に10年の任期満了に伴い退任)
さらには、2018年に日本人として3人目の「世界フィギュアスケート殿堂」に選ばれています。

イナバウアーとプログラム曲

美しすぎる、イナバウアーー--!!!

トリノオリンピック開催後、その年の流行語大賞にも選ばれた彼女の得意技でもある「イナバウアー」は今観ても鳥肌が立ちます。
日本中が「イナバウアー」してましたよね 笑
ですがこのイナバウアーは採点対象にありません。

Shizuka Arakawa Ina Bauer Crop.jpg
<a href=”//commons.wikimedia.org/wiki/User:Kcr” title=”User:Kcr”>Kevin Rushforth</a> – <span class=”int-own-work” lang=”ja”>投稿者自身による著作物</span>, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

「イナバウアー」とはフィギュアスケートの技で、足を前後に開き、つま先を180度開いて真横に大きく開き滑ります。
そしてこの「イナバウアー」を初めて披露したのが、1950年代に活躍した旧西ドイツの女性フィギュアスケート選手「イナ・バウアー」。
その選手の名前から付けられました。

実は、荒川さんのように上半身を大きく反らすのは「レイバック・イナバウアー」と呼ばれていて「イナバウアー」とはちょっと違うようです。
私も先ほど知りました 笑
このイナバウアーはたくさんの選手が披露していますが、個人的に荒川さんのが一番美しいと思いました。
体が柔らかいので反らし度が凄いんです。

鳥肌が!涙腺が!プログラム曲

荒川さんがトリノのプログラムで使用した3曲です。
ショートプログラム(SP)「フレデリック・ショパン」の「幻想即興曲」は多くの人が聴いたことがあるクラシックの王道です。
フリープログラム(FP)「プッチーニ」のオペラ「トゥーランドット」より第3幕「Nessun Dorma 誰も寝てはならぬ」は、静かに始まり、後半壮大な盛り上がりに鳥肌が立ちます!
そして、荒川さんと言えばエキシビジョン(EX)で使用された「ケルティック・ウーマン」の「You Raise Me Up(ユーレイズミーアップ)」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?涙腺をふるふるさせるメロディーと歌詞が印象的です。

このフリープログラムの「誰も寝てはならぬ」はアイスショーでも使用されました。
オペラ歌手が生で歌いその前面のアイスリンクで荒川さんが踊る、イタリアでの「オペラ・オン・アイス」(アイスショー)の映像を見つけたのでご覧ください。

【2012年 Opera On Ice イタリア】

手の先まで美しいフィギュアスケート

荒川さんは身長が166cmと日本人女性の中では高身長。スケート靴を履くとさらに約10cm程高くなり手足もよりスラっと長く見え、衣装映えもします。アイスショーでの衣装も素敵なのでそこにも注目です。

それに加え、体が非常に柔らかいので全ての動きが滑らかです。
指の先まで美しく、スピン中の手の動きはバレリーナのように柔らかく本当にエレガントッ!

それ以降フィギュアスケートに興味を持つようになっていた私は、オリンピック以外にも国内外の大会で他の選手の演技も観るようになりました。
ですが、ジャンプ以外の振付はおまけのような演技が多く、技術はどんどん進化しているのに、芸術面の演技の美しさや技のつなぎなどが少し雑になっているように感じていました。
採点方法が変わったこともあり仕方のないことなのですが。

スポーツでありながら芸術的要素も含まれる稀な競技です。
高いジャンプや早いスピンなどには素直に凄い!とは思うのですが、なんだか少し物足りなく感じ最近ではフィギュアスケートを観なくなりました。

世界的、芸術のアイスショー

【2013年 Art On Ice 荒川静香&Leona Lewis(レオナ・ルイス) / A Moment Like This】

「Stars on Ice(スターズ・オン・アイス)」「Art On Ice(アート・オン・アイス)」「Chanmpions On Ice(チャンピオンズ・オン・アイス)」などのアイスショーは国内外で開催されていて世界的に有名で人気があります。この他にもたくさんのアイスショーが毎年行われています。
どれらも、オリンピックや世界フィギュアスケートのメダリストやトップスケーターでメンバーが構成されていて、様々な演出のフィギュアスケートが観ることができます。

荒川さんにとってオリンピックでメダルを取るという目標は、実はこの「アイスショー」に出演するという夢があったからです。
これらの世界的なアイスショーに出演するには、メダルを取るなどの世界的タイトルを獲得しなければ出演ができません。
大学在学中にアメリカのアイスショーを見て、競技ではなくエンターテイメントとしてのフィギュアスケートに憧れ、それから金メダルを取り夢を叶えました。

アイスショーでの荒川さんは、オリンピックの時から崩れないスタイル、滑らかで指の先まで美しい優雅な大人の気品が漂う滑りは本当にエレガントです。言いたい言葉を全て入れてみました 笑

あとがき

私も荒川さんのアイスショーの映像を観たのは1年ほど前です。
年齢によっては荒川さんの演技を見たことがない方も多いのではないかと思い今回ご紹介しました。
この他にも動画でたくさん見ることができますので、ぜひご覧ください。

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